2009年05月07日

ATAK NIGHT4に行ってきました。

5月3日深夜から行われた、音楽家渋谷慶一郎氏が主催するレーベルATAKのイベントATAK NIGHT4に行ってきました。
場所は代官山unit。

ATAK NIGHT4
http://www.unit-tokyo.com/schedule/2009/05/03/090503_atak.php

ATAK 渋谷慶一郎
http://atak.jp/

とても収穫の多いイベントでした。
まずは、とにもかくにもイベントに参加出来たこと。
前回のATAK NIGHT3の模様を収めたDVDがとても良かったので、一度実際に体験してみたいと思っていました。
それ以外にも、現在73歳で今なお現役の音楽家刀根康尚氏のライブも観ることが出来ました。
スペシャルゲストとして登場したのが、現代音楽家の高橋悠治氏。
高橋氏も1938年9月生まれで現在70歳という大ベテラン。
お姿を拝見出来るだけでもスペシャルなのに、イベントではこのお二人のセッションという、これまたスペシャルなパフォーマンスを披露して下さったので本当に良かったです。
出演者は上記の他、イベント主催者である渋谷慶一郎氏、只今個展を開催中の池田亮司氏、自らportというレーベルを主催しているevala氏という面々。
出演陣がこんなに豪華なイベントは世界的に見ても類がないと思います。

出演陣がスペシャルである他に、今回は8本のスピーカで会場を包囲するセッティングで行われ、通常のセッティングでは再現不可能な体感度の高いパフォーマンスが続きました。
このアイデアを出したのは刀根氏とのことで、氏のパフォーマンスは音が縦横無尽に飛びまわる面白いものでした。
刀根氏の時は会場のライトが点灯し明るい中で行われました。
これは珍しいことです。
どんな意図があったのかは僕には判りませんでしたが、視界が開けるだけで音に対する印象がかなり違うと感じました。
クラブで電子音という無機質な音を聴いていると閉塞感を感じることがあるのですが、中が明るいと安心して音を聴くことが出来ました。

刀根氏の次に高橋悠治氏が登場しセッションへ。
このセッションが最高に良かった。
個人的には今回のベストアクトです。
刀根氏による電子ノイズに高橋氏がシンセを使って即興で合わせるのですが、そのシンセの使い方が斬新かつ絶妙で驚きと共に感動しました。
シンセは鍵盤付きのものを使用し(確証はありませんが、恐らくNord Liead)、鍵盤と各種のコントローラを駆使して刀根氏の出すノイズととても良くあう音を即興で出していました。
コントローラも使うのですが、とにかく鍵盤の演奏のしかたが絶妙。
出てくる音も刀根氏の出すノイズにしっかりと合っている。
僕は長年鍵盤楽器を弾いてきたので、余計に衝撃を受けたのかも知れません。
鍵盤を使ってこれ程柔軟な音を出しているところは見たことがありませんでした。

池田氏は貫禄のプレイでした。
氏のコンサートは、本人がステージに上がらない形で行われるという変わったスタイルなのですが、今回はステージに上がってライブをやってくれました。
バックには氏のトレードマークとも言える白と黒を基調とした映像が映しだされ、いつもより少しビートを効かせたクラブ仕様のパフォーマンスをしてくれました。
池田氏はとにかく音が良い。
キャリアが長いこともそうですが、もともとエンジニアだった人なので音質に関しても一流です。
エレクトロニカや音響系の醍醐味である音そのものの魅力や表現力を存分に堪能出来ました。

渋谷氏のパフォーマンスも、とにかく音が素晴らしい。
音そのものの力を体で感じることになりました。
8チャンネルのスピーカを使って会場全体を包み込むような音を出していました。
超がつく高解像度の音を爆音で出しているにも関わらず、うるさく感じることはなく、音の洪水に飲み込まれている状態がなんとも気持ち良いと感じました。
とにかく音の存在感が凄い。
渋谷氏は映像を使わずに音だけのパフォーマンスでしたが充分に楽しめました。
ここまで体感度が高いとライブというよりテーマパークのアトラクションといったほうが良いかも知れません。
とても良かったです。

ライブは午前3時頃に終了。
残りの時間はDJでした。
CDやTシャツなどの物販コーナに刀根氏が居て、笑顔でファンやスタッフと話をしていました。
やっている音楽が凄まじいので、勝手に気難しい人だと思い込んでいたのですがそうではないようです。
ちょっと安心しました。
それにしても、70歳を過ぎても徹夜のイベントに参加するとは恐れ入ります。

5月20日にリリース予定のATAKの新作CDが先行で販売されていたので買ってきました。
i8uとTomas Phillipsといアーティストの共作です。
僕はどちらも初めて知る人です。
ATAKのCDはパッケージのデザインがお洒落なところが好きです。

待望のATAK NIGHTを初体験。
しかも出演陣が豪華。
電子音楽の最前線を知ることが出来た有意義な一夜でした。
posted by daemonjob at 22:34| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。