2009年04月16日

池田亮司の個展を観てきました。

kiba.jpgmot1.jpgmot2.jpg

先日、木場にある東京都現代美術館へ池田亮司の個展を観に行ってきました。

東京都現代美術館 池田亮司展 +/−[the infinite between 0 and 1]
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/3/

2006年、2008年にオーディオ・ビジュアルコンサートを観ましたが、個展という形式で池田氏の作品を観るのは初めてでした。
池田亮司は90年代中頃からコンピュータを使用した作曲活動を行っている音楽家です。
サイン波を用いた極限までミニマルに徹した作風はその後多くのフォロワを生み、同時期に脚光を浴びたalva notoやPan sonicらと並びこの分野での世界的な第一人者です。
毎年オーストリアのリンツで行われているデジタルアート/メディアアートの国際的なイベント「アルス・エレクトロニカ」のデジタルミュージック部門で、2001年に金賞にあたるゴールデン・ニカ賞を受賞。
国際的な評価を得ている電子音楽家です。

さてさて、当日は東京メトロ木場駅から徒歩で美術館に向かいました。
事前に駅から美術館までの道のりをマップで確認していたのですが、勘違いして反対方向へ行きそうになりました。
不安に思いiPhoneのマップとGPSを使ってすぐに確認をしたので、間違いに気付くことが出来ました。
ワンタッチで起動出来るしディスプレイが大きくて見やすいですし、本当に便利です。

木場駅から美術館までは三ツ目通りを真っすぐ10〜15分くらいです。
通りに平行して木場公園があり美術館も敷地中にあるので、中を歩いて移動することにしました。
天気が良く、まだギリギリで桜が花びらを付けていたので写真を撮りながら歩きました。
そうしたら、見知らぬ初老の男性から声を掛けられ、「近くに花びらが緑色をした桜の樹があるから見てみないか」と言われました。
皆さんご存知の通り、通常は桜の花びらはピンクがかった白で、緑色をした桜なんて聞いたことがありませんでした。
半信半疑の状態で男性についていったら、一本だけ本当に花びらが緑色をした桜の樹がありました。
ギョイコウという名前の桜の樹で、樹には確かにサクラ属とあったので驚きました。
写真を撮ったのですが、iPhoneのカメラの解像度が…。
肉眼で見た時は本当に驚きました。
当然、見たのは初めてです。

東京都現代美術館へは、以前一度ピカソ展を観に行ったことがありました。
今回で二回目。
池田亮司の個展のチケットで常設展示も見られたのですが、見るの忘れた…。
それは良いとして、個展はとても素晴らしいものでした。
今回の個展ではオブジェが数点と、以前コンサートで使用した映像と音楽でインスタレーション的な空間演出がされている作品が展示されていました。
前述しましたが、池田氏の創作のメインはコンピュータを使った作曲と映像の制作なので、そういったデジタル技術を使わない作品を作ったというのは意外であると共に新鮮な印象を受けました。
それまでの彼の音楽や映像作品と同様に精緻でミニマルな作風でした。
彼の作品では、データという概念が重要なモチーフになっています。
データという、客観的で冷たく血の通っていないモチーフが、ここまで美しくなるものかと感動しました。
サイン波、ピクセル、デジタル(0、1)、黒と白といった最小単位に着目した作風は首尾一貫徹底していて、取り扱っているモチーフも、それを形にする手法も、そして形になった作品どれも徹底的にクールな印象。
少しのブレも感じられないというところが、池田氏の冷徹なまでの思想の現れなのでしょうか?
しかし、その冷たさがなんとも美しく、そして、あらゆるものがやり尽くされ、飽和し、成熟の時を迎える現代に対する強烈なアンチテーゼでもあり、また新たな可能性を提示しているようにも感じられます。
シンプルなものが好まれる時代ですが、その究極と言っても良いかも知れません。
アートといっても、いわゆるファインアートとは一線を画するものではありますが、とても素晴らしい作品ばかりだったと思います。

個展は素晴らし内容でしたが、この個展のオフィシャルガイドブックもとても面白そうな内容です。
まだ少ししか読んでいませんが、今回の個展に関する解説や評論、池田氏自身に関する評論、そして、浅田彰氏が聞き手となって展開する本人のインタビューなど豪華な内容でした。
特にインタビューでは、本人が今までの活動を振り返って語っているので、普段あまりメディアに登場しない氏のアウトラインをおさらいするのにとても良い資料になりそうです。

美術館にはミュージアムショップやカフェも併設されています。
ショップは面白いグッズが多数売られていて、見ていて楽しかったです。
高木正勝やFennesz、渋谷慶一郎のレーベルATAK関連のCD/DVDが置いてあり、僕が持っているものもありました。

個展を見終わったあと、休憩のためにカフェに入ったのですが、ベトナム料理をカジュアルにアレンジしたメニューを出すベトナム料理のカフェでした。
そこで飲んだマンゴージュースがとても美味しくて感動。
メニューのデザインが可愛かったのもあって、写真を一枚。
ベトナム料理っていうチョイスが何よりお洒落。

木場公園で撮影した写真はグーグルのウェブアルバム「ピカサ」を使ってまとめました。
良かったら見て下さい。
http://picasaweb.google.co.jp/daemonjob/Kiba_20094902?authkey=Gv1sRgCMT0neTj88mlKw#
posted by daemonjob at 23:25| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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