僕はオリジナリティを、”他人と同じ事をやっても、自分の仕事だと相手に伝えられる力”と定義しています。
ここは控えめに(苦笑)、個人的な定義ということにしておきますが、本当は真実に近いと考えています。
以前TVで、坂本龍一さんが、”インプットのないところからアウトプットは無い”というようなことをおっしゃっていました。
例えば、音楽を聴いたことのない人に音楽を作る事は出来ません。
音楽がどういうものなのか、その人は知らないからです。
知る、あるいは理解するには、実際に聴くしかありません。
つまり、誰かの作品、自分がインプットした情報を頼りに作る以外にない訳です。
映画も、小説も、絵画も、どれも同じだと思います。
自分の作品と言っても、その大部分が、過去の作品の引用、あるいは再構築で、本当に自分独自の部分は全体のせいぜい10%くらいでしょうか?
10%でも、本当に自分独自だと言える部分があれば成功だと思います。
そうなると、意外にも、オリジナリティを追求する為には、古典をしっかり勉強する、基礎をしっかり身につけることがとても重要だと考えられます。
よく、”メロディが降りてくる”とか”アイデアが湧く”とか言いますけど、これは、言葉で表現すればそうだ、と言う話で、本当に何かが降ってくるわけでも、湧いてくるわけでもないと思います。それは、過去に経験した事実の記憶や、勉強によって身についた知識等が合成され、かくはんされ、再構築される一連の脳内の活動を指した言葉だと思われます。
ものを作る時に、最初に”えいっっ!!”と捻り出す発想に価値が有るわけですが、だからと言って、ただ、うんうんと唸っていれば良いアイデアが出るというわけではないでしょう。
天才的な発想をする人も、案外、そこに至る過程で、地道な努力をしてきたのかも知れません。
地道に、一歩ずつです。



